展示EXHIBITION
産業遺産情報センターの展示について
- 世界遺産委員会の決議や世界遺産一覧表記載決定時の日本政府ステートメントの趣旨を踏まえ、出典の明らかな一次史料や一定の信憑性が確保された証言等の展示を適切に実施するなど、客観的な事実に基づきインタープリテーションを実施
- 日本政府の見解と一致していることの如何を問わず、広く資料を収集し、分析に当たっては専門家の知見も活用
- 世界遺産に造詣の深い国際的に著名な有識者の包括的な助言を得ながら展示・解説を継続的に改善
産業遺産情報センターの
主な展示内容
産業遺産情報センター 平面図
産業遺産情報センター1Fの情報提供スペースは、「導入展示(明治日本の産業革命遺産への誘い)」、『メイン展示(産業国家への奇跡)』、『資料室』の大きく3つのゾーンで構成。
ゾーン1導入展示明治日本の
産業革命遺産への誘い
導入的位置づけの展示ゾーンとして、「明治日本の産業革命遺産」の概要、世界遺産として登録されるまでの経緯をパネルで展示。体感型マルチディスプレーにより、「明治日本の産業革命遺産」の各構成資産や日本各地の産業遺産について写真や動画を活用しながら解説。ガイダンスシアターでは、世界遺産に登録されるまでの道のりや「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産価値を解説する映像を放映。
臨場感ある7面の大型ディスプレーを利用したパノラマ映像で、体感型の映像の世界を体験いただけます。
ゾーン2メイン展示産業国家への軌跡
①揺籃の時代、②造船、③製鉄・鉄鋼、④石炭産業、⑤産業国家への5つのコーナーで構成。幕末から明治にかけてわずか半世紀で産業国家へと成長してゆくプロセスをわかりやすく解説。
パネルによる解説のほか、海外の産業遺産に関する専門家のインタビューや構成資産の歴史的価値を映像により紹介。
ゾーン中央の情報検索テーブルでは、構成資産のビジュアルイメージをプロジェクターで投影するとともに、資産に関するより詳細な情報についてタブレット端末を使用して検索が可能。
館内には60以上のパネルがあります。その一枚一枚が1850年頃から1910年までの人々の挑戦を語っています。
海外の専門家による「製鉄・製鋼」「造船」「石炭産業」3つの分野の解説をもとに登録された資産群の特徴を学べます。
ゾーン3資料室
閲覧スペースやレファレンスカウンターのほか、書架や各種デジタル機器(モニター、検索装置、体感型マルチディスプレー等)を設置し、産業労働を含む多様な情報にアクセスが可能。
- 法令ならびに行政文書
- 政府ならびに関係団体、企業の文書・記録
- 政府関係者・企業の当事者に近い個人の出版等
- 証言
- 新聞および雑誌
- 論文および書籍等
ガイドと語り部
当センターには、世界遺産ストーリーを語るガイドと、端島でかつて生活していた『語り部』がチームを組んで案内いたします。
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産の意義を幾重にも語るパネルが館内には60以上あります。
その一枚いちまいが、壮大な浪漫を語ります。
造船、製鉄・製鋼、石炭の分野に長けたガイドや語り部と一緒に、工業国日本の礎を築き上げた先人らの足跡を学びましょう。